ぬり壁のメンテナンス
波型背景色 波型茶色

柿ウォールをきれいにキープ!

珪藻土壁のメンテナンス

珪藻土(柿ウォール)が塗られた趣きある壁。
耐火性や吸水性、吸着性、消臭性、調湿性などの機能に優れている天然素材で、とても人気が高い素材です。
反面、他の素材と比べてホコリが付着しやすいという特徴があります。
また、時間の経過とともに目立ってきた手垢などの汚れを落とそうと、塗れた雑巾で拭いたらシミになってしまった…。うっかり物をぶつけて傷が付いてしまった…。
一度付いてしまった珪藻土壁の汚れやキズは補修できるのでしょうか?
きちんと掃除方法やメンテナンス方法を知っていれば、きれいな状態を長くキープできます。

お手入れ簡単

塗るのもお手入れも簡単なんです

小さな汚れは簡単に消しゴムで落とすことができます。

消しゴムでケシケシするだけであっという間に元の状態に戻ります。

汚れごとに適したメンテナンスをすることでいつまでも綺麗な塗り壁を保つことができます!

通常メンテナンス

力を入れず優しくお掃除!

ふだんのお掃除はホコリを落とす程度で十分です。

掃除機もしくはハタキ、柄の長いホウキを使用しましょう。
天井や壁のすみはホコリがたまりやすいのですが、柄の長いホウキやハタキがあれば踏み台を使わなくても掃除ができます。ホウキは棕櫚(シュロ)などを使った柔らかいものが壁を傷つけにくいのでお勧めです。
掃除機を使ってホコリを直接吸い取っていきます。「壁に掃除機なんて」と思われるかもしれませんが、掃除機は、ホコリが舞わず効率的に掃除ができます。床用のノズルで、壁全体を掃除していきます。吸引力は弱くてもホコリは取れます。掃除機の吸い込み口にハケノズルを付け、「弱」で汚れを吸い取ります。
ハタキを使う場合は、壁をごく軽くたたくようにしてホコリを払い落としていきます。手軽ですがホコリが浮遊しやすいので必ず換気をしながら掃除しましょう。
壁の隅(壁と壁、壁と天井)はホコリがたまりやすい場所です。こういったところは柄の長いホウキで払い落します。

それでも取れないホコリや汚れは、乾いた雑巾で優しく落とすか、力を入れて表面をこすると、塗り壁(柿ウォール)の表面に傷が付いたり、削れたりしてしまうので、優しく表面を撫でるようにお掃除しましょう。
注意アイコン
注意
水拭きはNG!

水拭きはNG

塗り壁(柿ウォール)という天然素材の壁ならではの特性が、掃除の仕方にも関わってきます。
お掃除した後に「こんなはずじゃなかった」とならないよう、塗り壁(柿ウォール)を掃除する前に知っておいていただきたいポイントをお伝えします。

まず、塗り壁(柿ウォール)にハンディモップは不向きです。塗り壁(柿ウォール)の微細なスキマに繊維が引っかかりやすく、汚れの原因になります。
次に、柿ウォールを塗った壁は、濡れた雑巾で拭かないようにしてください。塗り壁(柿ウォール)は水分を吸収しやすいため、表面の汚れと共に水分を吸い込んでしまい、シミの原因になります。また、水分を含むことにより塗り壁(柿ウォール)の表面が柔らかくなるため、拭き掃除の摩擦で表面が削れやすくなります。
また、塗り壁(柿ウォール)は吸水性や調湿性に優れる反面、水や油も吸収してしまいます。コーヒーやお茶、油の汚れは見つけたらできるだけ早く落とすようにしましょう。時間が経ってシミになると、変質したり広がったりして落ちにくくなったります。
あまりに広範囲に汚れているならば、壁一面の塗り替えも検討してもよいかもしれません。部分的にきれいにするとその場所だけ目立ってしまうためです。

汚れがついてしまったら

汚れの落とし方

表面の軽い汚れやシミ

手垢や物がこすれてできた筋のような軽い汚れは、消しゴムで落とすことができます。力を入れずに軽くこすって消しましょう。表面のみに付いたシミ汚れは、目の細かいサンドペーパーで表面を薄く削ることで落とすことができます。
ほとんどの汚れはこれで落ちます。
深く浸み込んだ醤油などのシミ

深く浸み込んでしまったシミ

サンドペーパーで削り落とすことができないほど深く浸み込んだシミは、漂白剤を薄めて浸み込ませることで漂白することができます。ただし、色味の付いたのカラータイプの塗り壁(柿ウォール)の場合は、塗り壁(柿ウォール)の色素まで脱色してしまう可能性があるので注意してください。シミをできる限りサンドペーパーで削り落としたあと、タッチアップ(上塗り)するのがおすすめです。

●しょうゆやソースのシミ
しょうゆやソースが付いたらできるだけ早い対応が必要です。まずは薄めた中性洗剤をつけた布で優しく拭き取ります。汚れが残るようなら塩素系漂白剤水で薄めて、きれいな布で塗ります。いったん乾かしてから水を含ませた布で叩くようにして漂白剤を拭き取り除きます。
しょうゆやソースは液体の色素が強く、完全には取れないことも多いので、やりすぎないよう気を付けましょう。

●コーヒーやお茶、ジュースのシミ
こちらも同じく、できるだけ早い対応が必要です。うっかりすると奥までしみ込んでしまいます。
中性洗剤は使えませんので、塩素系漂白剤を使います。塩素系漂白剤を水で薄めて、きれいな布で塗ります。乾かしてから水を含ませた布で叩くようにして漂白剤を拭き取ります。
手厚くクリーニングしても完全には取れなかったり、多少色素が残ることもあることを心に留めておきましょう。やりすぎを防ぐことができます。

珪藻土のタッチアップ方法

  • 表面をざらざらにする
    珪藻土の表面をサンドペーパーでこすり、目を立たせます。
  • 霧吹きで湿らせる
    霧吹きで水を吹きかけ、表面を湿らせます。
  • 珪藻土を上塗り
    水で練った珪藻土を周囲となじませながら重ねて塗り、乾燥させます。

傷や欠けの対処方法

  • 小さな傷
    浅く短い擦りキズなどは、表面にたっぷりと霧吹きで水分を含ませ、水分が乾かない程度に時間を置きます。表面が水分で緩んだら、指で傷のある所を軽くこすり、凹凸を馴らしましょう。
  • 深い傷やヒビ
    傷の周りをサンドペーパーでこすり、目を立たせ、霧吹きで水分を含ませます。その上から周りとなじませるように、水で練った珪藻土を塗り、乾燥させます。
  • 角の欠け
    欠けた部分の周りをサンドペーパーでこすり、目を立たせ、霧吹きで水分を含ませます。その上に水で練った珪藻土を置き、指やゴムベラで角を作り、周囲となじませます。
注意アイコン
メンテナンスの際の注意点
力を入れず優しくお掃除!

メンテナンスに使う塗り壁(柿ウォール)は、既存の塗り壁(柿ウォール)と同じ商品の同色を選んで使いましょう。上から塗った塗り壁(柿ウォール)は色が濃くなっていますが、乾燥と共に色が薄くなって馴染んでいくので心配ありません。ただ、施工してから長期間たった塗り壁(柿ウォール)は、表面の汚れや日光による色褪せなどにより、新しく塗った塗り壁(柿ウォール)が乾いても周りと色が合わない場合があり、メンテナンス箇所が逆に目立ってしまう可能性もあります。

古くなった塗り壁(柿ウォール)は?

古い珪藻土は全体を塗りなおそう!

部分的にリタッチをするよりもキレイに仕上がります。

施工から長期間たった塗り壁(柿ウォール)や、メンテナンスしても補修箇所が逆に目立ってしまいそうな古い塗り壁(柿ウォール)、全体に汚れのある塗り壁(柿ウォール)などの場合は、上から全体を塗りなおしてしまいましょう。既存の壁とは違う模様を付けるように塗ると、同じ塗り壁(柿ウォール)でも雰囲気の違う部屋に仕上がりますよ!
注意アイコン
塗り壁(柿ウォール)の重ね塗り方法
珪藻土の重ね塗り方法

シミや汚れが目立つ箇所は、あらかじめ汚れた所をサンドペーパーで削り落とし、壁全体のホコリや汚れをはたき落としておきます。その後、全体にアク止め剤配合タイプのシーラーを塗り、完全にシーラーを乾かしてから塗り壁(柿ウォール)を施工します。
※シーラーはパッケージの説明に書かれている回数塗りましょう。